長い連休も終わり、やっと過ごし安い時期になりました。
何を行うのにもベストシーズンですが、連休前から弊社の教材開発部門は驚きの連続です。と言うのは・・・前回まで連載で平成23年度新学習指導要領の変革についてお話して来ましたが、具体的な教科書が各セクションに届きつつあります。
各教科書は「かなり厚くなりました!」学校現場の先生や各編集担当も、過去に無いくらいの驚きかと思います。
授業時間が平均5%アップすることはご存知かと思いますが、教科書は平均25%厚くなります!!特に算数と理科は30%以上厚くなります。
この時間と物理的なページ数の差を埋めるには、子供達の基本的な理解力が必要になります。幼児期からの早めの準備が不可欠です。
変化する小学校の授業のスタートでつまずかないように!
こららの内容を初夏の各地講演でお話しする予定です。
主要の講演会開催地は次回お伝えします。
連休明け!家庭教育注意点!
新学習指導要領改訂【4】
4・移行措置期間から増える授業内容の一例
<1>国語3年生でローマ字(4年から移行)
<2>社会3・4年生
周辺の地理的位置、47都道府県の位置と名称(追加)
<3>社会5年生
世界の主な国の名称と位置(追加)
<4>算数(1年~6年)
1年・簡単な2桁の足し算 引き算(追加)時刻の読み方(2年より移行)
2年・時間の単位(3年より移行)正方形 三角形など(3年より移行)
3年・二等辺三角形 円 球 小数の意味や表現(4年より移行)
4年・直線の平行や垂直(5年より移行)立方体 直方体(6年より移行)
5年・ひし形 台形の面積 図形の合意(追加)
6年・文章を用いた式 縮図や拡大図(追加)
<5>理科(3年~6年)
3年・風やゴムの働き 身近な自然の観察(追加)
4年・人の体のつくりと運動(追加)1日の気温の変化(5年より移行)
5年・電流の働き(6年より移行)水中の小さな生き物(追加)
6年・月と太陽(追加)てこの規則性(5年より移行)
特に算数、理科に関しては全ての学年で上級学年からの移行や追加が義務付けられ、授業時間が増え、内容は広く深くなります。
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新学習指導要領改訂【3】
3・具体的授業内容の変化(主要教科以外の改訂)
<4>伝統や文化に関する教育が多く取り入れられる
*古文・漢文(国語)
*文化遺産(社会)
*唱歌・和楽器(音楽)
*武道(中学体育)
(注・<4><5>共に家庭内で、ある程度の準備や習慣づけが大切になります。異文化を理解するためにも、日本人らしさを理解することが大切と言えます。)
<5>道徳教育に充実が図られる
*挨拶、善悪の判断、社会ルールなどを今まで以上に徹底させます。
<6>体験活動が推進される
*集団での各種体験活動を通じて社会性や、人間性を育みます。
(注・<3><4>同様に家庭内で、ある程度の準備や習慣づけが大切になります。)
次回は移行措置期間から増える授業内容の具体例をお伝えいたします。
新学習指導要領改訂【2】
2・具体的授業内容の変化≪その1≫
<1>語学力の各教科での強化
*経験やしたことを記録・報告する・・・
*自分の考えを論述・説明する・・・
*相手を説得する為に討論する・・・
*それぞれの作品を批評し合う・・・
(注・上記項目を見て感じることは、「学校で全てを教わるのではなく、家庭での学習習慣、会話、コミュニケーションを身に付ける」ことが如何に授業を理解し易くするか!お気づきになると思います。)
<2>理科・算数の授業時間の大幅増加
*科学技術の土台を構築するために授業時間が大幅に増えます。
<3>英語(外国語)が必須科目になる
*5・6年生で年間各35時間、英語(外国語)が必須科目になります。文法は習わず、聞く、話すことを中心に各国の言語や文化を理解します。
新学習指導要領改訂【1】
前回申し上げました「小学校・新学習指導要領大改革」の情報は正に今年度が「旬」の情報になると思います。
今回改めて「小学校の新学習指導要領改訂のポイントについて」項目別にまとめましたので、どうぞご確認ください。
1・概論
<1>授業時間の増加(2002年⇒2011年)
6年間で5,367時間⇒5,645時間へ(278時間のアップ)
<2>「知・徳・体」「基本と応用」」「学校・家庭・地域」のバランス
(注・基礎から応用の充実と学校だけでなく家庭や地域での教育へ)
学校で全てを教わる時代は終わったようです。家庭、地域、そして学校の全てで
教育が見直されます。特に家庭での学習習慣は必ず身につけておいてください。
次回は項目別にお伝えします。
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