2009年度の全国学力調査がいよいよ来週の4月21日火曜日に行われます。
小学6年生と中学3年生で行われるこのテストですが、ここ最近では43年ぶりに連続して3回行われ、各都道府県共にある程度の対策を行っている気がします。
テスト内容は国語と算数(数学)の各教科A基本、B発展と二種類のテストが行われ、特にB発展は問題の内容が広く、深くかなりの難易度です。頭で考えるだけではなく、体験を通して想像力や推測力、時には心を働かせて解く問題も出題されます。またそれらのテスト以外に生活状況調査が行われます。家庭内での規律、躾、食生活と学力調査の得点の関係はかなり密接なようです。
特に保護者の皆様!当該学年にとらわれず、どんなテスト内容か?どんな調査か?小学低学年から気にかけておくと大変参考になります。詳しくは私の教育講演会でお伝えしていますが、文部科学省のHP等でも見られますので、是非ご確認を!
文部科学省 http://www.mext.go.jp/
酒井のつぶやき
全国学力調査
新学習指導要領
春休みも終わり、新しい学年のスタートですね?ここ数ヶ月間皆様方に、正にこの新年度の大きな変革についての情報をお送りしてきましたが「家庭での学習準備と習慣付」はこれからが本番に入りますので、とにかく早めに親子で学習時間のルールを決め徹底して下さい。この習慣付の効果はどんな学校・どんな先生でも良い評価をしてもらえる鍵になるはずです。
今回はお問い合わせの多い、今年度から小学校で学年を繰り上げて(例・3年生→2年生)習う項目について、簡単にまとめます。 新しい指導内容の例を算数からお伝えします。1年生⇒簡単な2けたのたし算・ひき算、時刻の読み方が加わります。2年生⇒簡単な3けたのたし算・ひき算、時間の単位が加わります。3年生⇒重さの単位(t)、二等辺三角形、正三角形、円、角が加わります。4年生⇒小数×整数、小数÷整数、立方体、直方体が加わります。5年生⇒ひし形・台形の面積、正多角形、図形の合同が加わります。6年生⇒縮図や拡大図、文字を用いた式(a,x)などが加わります。理科では3年生⇒風やゴムの働き、4年生⇒人の体のつくりと運動、5年生⇒水中の小さな生物、6年生⇒月と太陽が加わります。
学習する場所を学校だけに習慣付けてしまうと、特に3年生くらいから習う教科、項目が急に増えるため内容を深く理解することが困難になります。新しい教科書に変わる平成23年度の準備を今から再確認してください。『家庭学習環境』大丈夫ですか?
英語の授業格差
新年度が始まりました。春休みが終わるまで、お子様と一緒の生活で少々大変なこともあると思いますが、この新年度は特に小学校教育が40年ぶりに大きく変わる大切な年です。学年によって異なりますが、新学年の授業の進め方を是非予習しておいてください。特に小学校で外国語が授業として取り入れられる歴史的な年でもあります。最近定着しつつある「読み・書き・計算」にひとつ付け加え「読み・書き・計算・英会話(英単語)」を新たな家庭教育の基礎標語としてください。と言うのも市町村によって学校教育予算や方針に大きな差が生じるからです。先日、政令市と東京23区の外国語(英語)必修化による予算の提示が発表になりました。驚いたのは政令市の一校あたりの予算、最高額はさいたま市の169万円で横浜市が158万円、最低額は大阪市が12万円で福岡市22万円・名古屋市29万円と続きます。都内での一校あたりの予算、最高額は港区の586万円で、通常授業数35コマの倍の70コマを今年度から行うようです。驚きやご不満もあるかと思いますが、この学校教育格差は急には変えられませんね?やはりこれからはご家庭でも「読み・書き・計算・英会話(英単語)」だと思います。
小学校21年度からの授業
もうすぐ平成21年度・新学期が始まります。特に今年の新一年生・新二年生のお子様をお持ちの保護者の方から質問を受ける内容をまとめておきます。
①授業時間が増えます。一年生・二年生は二学期頃からは殆ど5時間授業になります。4年生以上は殆どが6時間授業になります。
②追加になる内容(例=算数)・1年生で「10より大きい数の計算」「100より大きい数の表し方」「時計の読み方」など・2年生で「3桁の数の計算・847+38や850-42など」「リットル・デシリットル・長方形・直角三角形・辺と面・一時間は何分・一日は何時間」などが追加されます。
驚かれる方も多いと思いますが、かなり広く、深く授業が進みます。ここで大切になるのが「先生の話を聞く力」「その内容を理解する能力」そして「問題を解く力」です。授業時間が増えることが表面化されていますが、実際には1時間の授業=約45分の中で新しくなった内容を理解するには、各教科でかなりの集中力が問われます。「授業を聞く姿勢・鉛筆の持ち方・文章を読む力・書き取る力」など
の準備はご家庭の中で実践しておいてください。以前のブログにまとめました「家庭での学習時間=15時~18時の中の30分間」が、新年度からは授業時間が増え帰宅時間が遅くなれば更に短くなります。一日一日の家庭学習時間の確保と継続を早めに習慣化しておいてください。今から準備しておけば、きっと学校へ行くことが楽しくなるはずです。
横浜セミナーとカウンセリング
先日の横浜青葉台の個別セミナーとカウンセリングは、沢山のお客様が参加されました。京都の講演会の後であっただけに、ひとりひとりのお母様(お父様)の気持ちが更に手に取るように分かりました。全体的に感じましたことをまとめさせていただきます。
皆様とても子育てに熱心である反面、悩みも多い・・・当然ですが、大切なことをもう少し子供目線で考えてみてください。子供の気分や態度は数日サイクルで、コロコロ変化します。大切なのは、今回お話しました「今後の学校教育の変化」を理解いただいた上で、少し遠い目標を掲げてみてはいかがでしょう?
3ヵ月後、半年後、1年先というように!学校での授業をよく理解できたり、テストで高得点を取れる子供は、やはり学校が楽しいはず!学校や先生にも個性はありますから、ある程度の授業の理解度は「家庭」でも判断できるようにしておいてください。幼児期から小学校低学年位までに「何を聞き・何を見て・どんなことを感じ、親子でどんな話をしたのか?」が学ぶ姿勢の基本となると言っても過言ではありません。近い将来のお子様の成長を楽しみに、目の前の時間の使い方を大切にしてください。